私は以前、ホテルの客室清掃の仕事をしていました。
私は難聴があり、補聴器をつけて生活しています。
そのため仕事を探すときには、なるべく難聴の自分にとってもストレスがない働き方であるか?を重視して探すようにしています。
そんな私が実際に働いてみて、比較的働きやすいと感じた仕事のひとつがホテルの『客室清掃』でした。
もちろん、体力的に大変だったことや、難聴だからこそ困ったこともありました。
今回は、実際に客室清掃で働いた経験から、『よかったこと・大変だったこと』を正直に書いていきたいと思います。
客室清掃ってどんな仕事?
客室清掃は、宿泊したお客様がチェックアウトした後の部屋を、次のお客様が泊まれる状態に整える仕事です。
私が経験した仕事では、ベッドメイク、バス・トイレの清掃、掃除機がけ、ゴミ回収、タオルやアメニティの交換・補充などを行っていました。
ホテルによってやり方は違いますが、基本的には決められた時間までに担当する部屋を仕上げていきます。
難聴の私が客室清掃で働いてよかったこと
接客が少ないので「聞き取らなきゃ」という緊張が少なかった
私にとって一番大きかったメリットです。
難聴があると、接客の仕事では相手の声を聞き取ることにかなり神経を使います。
聞き取れなかったらもう一度聞き返したり、周りが騒がしいと会話が分かりにくかったり。
会話そのものより「ちゃんと聞き取らなきゃ」ということに疲れてしまうことがあります。
その点、客室清掃はお客様と長時間会話する仕事ではありません。
もちろん廊下などでお客様と会えば挨拶をすることはありますが、接客がメインではないため、私はかなり気が楽でした。
一度仕事を覚えると黙々と作業できる
最初は仕事の手順を教えてもらう必要がありますが、一度覚えてしまえば、自分の担当する部屋で黙々と作業する時間が多くなります。
最初は体力仕事でしばらく筋肉痛と疲労に悩まされる毎日でしたが…w
慣れたら疲れはなくなり、体力もついてきました。
「次はこれ、その次はこれ」と手順が分かってくると、毎回細かい指示を聞かなくても動けるようになりました。
難聴の私にとって、常に口頭で指示を聞き続けなくても仕事を進められるのは働きやすいポイントでした。
電話対応がほとんどない
難聴の私は、電話での聞き取りが特に苦手です。
相手の顔や口元が見えず、音声だけで内容を判断しなければならないので、対面で話すより難しく感じます。
客室清掃では、私が経験した範囲では電話対応をすることがほとんどありませんでした。
電話対応が多い仕事に不安がある私にとっては、これも大きなメリットでした。
体を動かすので時間が経つのが早い
客室清掃はかなり体を動かします。
ベッドメイクをしたり、浴室を掃除したり、掃除機をかけたり、次の部屋へ移動したり。
忙しい日は大変ですが、黙々と作業していると意外と時間が経つのが早く感じました。
デスクに座って何時間も過ごすより、私はこういう働き方の方が合っている部分もありました。
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難聴だから困る場面もあった
最初に仕事を教えてもらうときは聞き取りが大変
客室清掃なら難聴でもまったく困らない、というわけではありません。
特に大変なのが、仕事を覚えるまでです。
最初は先輩から、
「これはここに置いて」
「この場合はこうして」
と口頭で教えてもらうことが多くあります。
実際に難聴であることを理解されず怒られたこともありましたが、相手にわかってもらう行動をする必要もあると思います。
でも、
離れた場所からの声は分かりにくい
清掃中に少し離れた場所からスタッフに声をかけられると、気づかなかったり、内容が分からなかったりすることがあります。
掃除機を使っているときなど、周囲に音がある状況ではさらに聞き取りにくくなります。
難聴があることを周りのスタッフに伝えて、
「聞こえていなさそうだったら近くで声をかけてもらえると助かります」
など、自分が分かりやすい伝え方を最初に共有しておくと働きやすくなると思います。
客室清掃そのもののデメリット
思っている以上に体力を使う
客室清掃は「掃除するだけ」と思われるかもしれませんが、実際にやってみるとかなりの体力仕事でした。
特にベッドメイクは腰や腕を使います。
実際に腰痛や肩こりになる人も多く、辞めるひともいました。
何部屋も続けて清掃すると、仕事が終わる頃にはクタクタになることもありました。
時間に追われることがある
ホテルは次のお客様のチェックイン時間があります。
そのため、自分のペースでゆっくり掃除できるわけではありません。
忙しい日には、
「あと○部屋!」
と時間を気にしながら動くこともあります。
慣れるまでは、丁寧にやろうとすると時間がかかるし、急ぎすぎるとミスをするので、そのバランスが難しかったです。
ホテルによって働きやすさはかなり違うと思う
同じ「客室清掃」という仕事でも、ホテルや会社によって働き方は違います。
担当する部屋数やスタッフの人数、教え方などによっても負担は変わります。
特に難聴がある場合は、仕事内容だけでなく、周りのスタッフがきちんとコミュニケーションを取ってくれる職場かどうかも大切だと思います。
長く続けられるための職場探しに必要な条件だと思います。
難聴でも客室清掃はできる?
これはあくまで私自身の経験ですが、私は難聴があっても客室清掃の仕事をすることができました。
むしろ接客や電話対応が多い仕事と比べると、私は働きやすいと感じました。
基本的に一人作業なので、人間関係の悩みのあまりありませんでした。
上司や指示する人の相性があえば、問題なく続けられる仕事かと思います。
なので、難聴の人にもおすすめできる仕事だと思います。
実際聴覚障害を持っている友人もホテル勤務していたこともあるしね。
応募するときや面接のときに、自分が苦手な状況や、どうしてもらえると働きやすいのかを伝えておくことも大切だと思います。
客室清掃で働いてみて思ったこと
客室清掃は決して楽な仕事ではありません。
体力を使いますし、忙しい日は時間にも追われます。
それでも難聴の私にとっては、
「ずっと人の話を聞き続けなくていい」
「電話対応がほとんどない」
「仕事を覚えれば黙々と作業できる」
という点はかなり働きやすかったです。
仕事を探している難聴の方の中には、
「接客や電話対応が不安」
「なるべく一人で集中できる仕事がしたい」
と思っている方もいるかもしれません。
そんな方にとって、ホテルの客室清掃も仕事の選択肢のひとつになると思います。
もちろん向き不向きはありますが、実際に難聴の私が働いた経験が、仕事を探している誰かの参考になればうれしいです。
実際に筆者が客室清掃で身についたスキルが転職後にも活かされている話もこちらに書いています。
是非どうぞ。

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